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東北ボランティアツアー 7分の1の純情編 [東北]

空

  東北ボランティアツアー 六日目
明日午前中には名古屋に向けてバスで出発します。
七ヶ浜町での活動は今日が最後ですが、残念ながら月曜日はボランティアセンターがお休みのため、ボランティア作業はありません。
変わりに町民との交流会が企画されていました。

瓦礫の山

結局、一週間の行程のうち、ボランティア活動が出来たのは1日半だけ
楽しみにしていた足湯でのふれあいは連絡ミスで現地にて中止
復興まつりで一日、大学生企画で一日・・・何とか捻り出した休みを使った貴重な時間は汗をかけないまま過ぎていく。


  クスッと笑おうキャンペーン
暖かい!
  くつろぎ過ぎw

道

  2011年9月12日 9:21 七ヶ浜町
同じ様な思いを抱えたオヤヂ達が6人で小さな反乱を起こしました。
交流会ではなく汗をかくことを選び、町内のゴミ拾いに出かけます。

コスモス

 コスモスが咲いています。津波に襲われた土地に草が生え、花が咲き、最初から何も無かったかの様に覆い隠してしまいました。

吉田浜
吉田浜

そんな中あちこちで家の土台だけが残っているのは、上屋の撤去は行政が負担してくれるのに、基礎部分は個人負担になるためです。

花渕浜

途中で庭先にいたお爺さんに声をかけて色々なお話を伺いました。
不思議と、皆さんが雄弁に語ってくれるのです。

被災者同士は、どこかで家族・親戚・友人・知合いを亡くしている為に津波の話題はタブーだそうで、話をすることはまったく無いそうです。

きっと溜め込んだ想いを吐き出す処を探しているのでしょう。
当時の事を話して、自分に少しずつ折り合いをつけていくために
被害

そして、七ヶ浜町ならではの問題もあります。

表浜

元々、名前通り七つの浜の漁民の町で地区内の結びつきが強いのです。そして、その分地区同士の対抗心も強いようです。

また、お隣の多賀城市のベットタウンとして流入した新住民は、高台の造成地に住むために被害はほとんどありません。

被害

七ヶ浜町の被災者は、小さな対立の中で孤立していたのです。

表浜

さて、ゴミ拾い行脚は吉田浜から表浜を過ぎ、菖蒲田浜へ
やはり、ガラスの破片が目立ちます。

菖蒲田浜

表浜と菖蒲田浜の間の小さな小豆浜
サーフスポットとしても有名なようです。

菖蒲田浜

ここで一人で砂浜の清掃をする女性サーファーがいました。
休みになると砂浜の清掃に来ているそうです。

側溝
ハマ菊の咲く側溝
やはりボランティアは自分の出来ることを、出来る範囲でする。
それが鉄則ですね。

仮設郵便局
高台の公園内で準備中の仮設郵便局
ボランティアセンターが閉鎖されても終わった訳ではありません。
まだまだ助けの手を必要とする人はたくさん居ます。
心の底に澱を溜めたままの人もたくさん居ます。

ひまわり

どんな苦境にさらされても必ず再び立ち上がる!

その手助けを自分の出来る範囲で続けようと心に決めて
小さな旅は終わりを告げます。



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くまら

海沿いの地域って、案外対立している所多いですよね
震災後なんだから・・・仲良くやって欲しいと願います
by くまら (2011-11-03 18:41) 

lovin

このことでしたか。
兄さんたち、かっこいいっす。

被災者どおしだと辛くて話せない、、でも誰かに話したい、
そうなんですね。
心のガレキも片付けていかないといけないんですね。
by lovin (2011-11-03 22:39) 

Ibucium

休みを取ることだって難しいでしょうに、直接自分の身体を動かせるのが1日半・・・。これはちょっと切ないですよね。

確かに交流も大事なんでしょうけれど、表だった場所で心に溜まったものがはき出せるかどうか??

心の問題は、表面的に行事を組んで交流を図ったとしても、なかなか解消しないのでは?と思います。

by Ibucium (2011-11-03 22:44) 

にのまる

Give me smile and shine days
急に澄まさないで
どんなに困難で難解な壁も越えるから
by にのまる (2011-11-04 01:32) 

mayu

へろーめ兄さん、おはようございます!

はぁこの事だったのね、うん!
わかりました^^

でも必ず復興しますよね!
by mayu (2011-11-04 08:16) 

たいへー

吐き出さないと、辛いよね。
そんな環境が充実していればいいのに。
by たいへー (2011-11-04 08:19) 

大林 森

兄さんが話を聞いてくれたおかげで少しでも楽になられたのでは?こういうのもボランティアのひとつなんでしょうね・・・。おつかれさまです!<(_ _)>
by 大林 森 (2011-11-04 12:13) 

星真也

メールアドレス: hoshi.2hokoutai@docomo.ne.jp 七ヶ浜の罹災者です。ご苦労様です。
by 星真也 (2011-11-04 18:22) 

うつぼ

基礎部分は個人負担で、、といってもこういう場合は大変な負担に
なるでしょうし、杓子定規でない配慮というか措置がほしいですね。
1週間、大学生のようにいくらでも時間がある人はまだしも
(遠足気分のボランティアやった気分の人もいるかもね)
社会人で時間をやりくりした人にみたら、このコーディネートの
いい加減さで満足する人はいないでしょう。まして現地に着いて
それが次々と起きるわけだしね。
by うつぼ (2011-11-05 18:14) 

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