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one-100th [私信]

100本目の記事なので
少し自分のことを書こうと思います。

子供の頃から、ずっと違和感を持って生きてきた
「gender identity」という訳ではなく、
もっと根源的な「human identity」への違和感
それをずっと引きずって生きてきた。

玄関を一歩出ればバス通りという家に住んでいて
3歳の時に玄関前でバスに轢かれかけ、外に出ることが怖くて
陽のあたる縁側で読書することが日常になった。

本に耽溺し、小学校高学年の頃には岩波新書を読み始め
「人間」への根源的な疑問・嫌悪感が心の奥底に産み落とされ、
いつからか、この世界自身が「地獄」なのではないかと感じていた。
そして、この「地獄」を生き抜くという罰を自分自身に与えた
世界を終わらせることなく、世界が終わる日まで
もがき続けながら生き抜く
それを自分自身に課した。

今を生きる、過去も未来もなく、ただ今を必死に生き抜く
それが私の「identity」だった。

20歳の時、生きることに興味のない彼女に出会う
ただ生きているだけの彼女に興味を抱いて近づいてみたが
若すぎた私には結局彼女を理解することも受け止めることも出来ないまま永遠に喪ってしまうことになる。

人間は不思議だ。
10年くらい、時折思い出す彼女はいつも泣き顔だった。
ずっと時がたった今、彼女は笑っている。
風のように儚げに笑っている。

忘れると言う事は、決して哀しい事ではなく
救いなのだとあらためて思う。

日常に埋没して、今だけを生きていた私は
ある掲示板で「真実」と出会う

そして、時をとめていた私の
車輪が再び回りはじめる。

one-101th に続く


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